四国八十八カ所
巡拝

風景

第66番札所千手院雲辺寺

ご本尊:千手観世音菩薩

<ご真言>
おん ばざら たらま きりく そわか

<ご詠歌>
はるばると 雲のほとりの寺に来て
月日を今は 麓にぞ見る

<弘法大師・ご真言>
南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

千手院雲辺寺(せんじゅいんうんぺんじ)とは
香川県と徳島県の県境をまたぐ雲辺寺山山頂にある雲辺寺は、四国霊場の中で最高峰に
位置しており、僧侶の学問修行の場として栄えたことから「四国高野」とも呼ばれており
住所は徳島県ですが、讃岐「涅槃の道場」最初の霊場です。
この険しい山中に寺が創建されたのは延暦8年(789)、弘法大師が16歳のころ善通寺建立の
材木を求めて登山したところ、深遠な霊山のおもむきに心を打たれて堂宇を建立したのが
この寺の始まりだと伝えられております。
鎌倉時代には、関所の役割も兼ねた大寺院であったようです。

 杉や檜などの古木に囲まれた広大な境内には、かっての繫栄ぶりを偲ばせる堂宇が立ち
 並び、山岳霊場独特の幽玄な趣が漂う霊場です。
 ご本尊は、弘法大師が刻んだと云われる木像千手観世音菩薩坐像で、ほかに木像毘沙門天
 立像、絹本著色聖衆来迎図といった国の重要文化財(非公開)が、安置されております。

雲にのり お堂を拝する境地とは
すがる教えの金剛杖を想う

合 掌

福 江

<お遍路ガイド>
第66番札所雲辺寺から第67番札所大興寺までの距離:約9.5km