四国八十八カ所
巡拝

風景

第45番札所海岸山岩屋寺

ご本尊:不動明王

<ご真言>
のうまく さんまんだ ばざらだん せんだ まかろしゃだ
そわたや うん たらた かんまん

<ご詠歌>
大聖の 祈る力のげに岩屋
石の中にも 極楽ぞある

<弘法大師・ご真言>
南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

海岸山岩屋寺(かいがんさんいわやじ)とは
この地は遥か昔、法華(ほっけ)仙人という女性が修行をしていた場所で、弘仁6年(815)
弘法大師が修行の霊地を求めて入山したところ法華仙人と出会い、仙人は弘法大師に帰依し
この地を弘法大師に献上し大往生を遂げたのであります。
そこで弘法大師は、不動明王の木像と石像を刻み木像は堂を建てて安置し,石像は岩山に
封じ込めて岩山全体を聖地としたのがこの寺の始まりと云われております。

 本堂に覆いかぶさるような岩壁の上部には、法華仙人の堂跡と云われている岩窟が
 いくつもあり、その中には小さな五輪塔が置かれております。
 本堂の脇には、穴禅定(あなぜんじょう)と呼ばれる洞窟があります。
 弘法大師の行場の跡とされ、大師自ら掘ったと云われる「独鈷の霊水」と呼ばれる湧水が
 沸いております。
 岩山に圧倒されるように佇んでいる本堂からの眺めは、素晴らしいものがあります。
 弘法大師は「山高き谷の朝霧海に似て 松吹く風を波にたとえむ」と詠まれたようで,
 この歌は、海岸山という山号の由来になったようです。
 大師堂は、国の重要文化財に指定されております。

罪もある穢れもあると今の行
この身このまま お救い賜り

合 掌

福 江

<お遍路ガイド>
45番札所岩屋寺から46番札所浄瑠璃寺までの距離:約28km