四国八十八ヶ所札所
巡拝

風景

「御厨人窟(みくろど)」

第24番札所室戸山最御崎寺

ご本尊:虚空蔵菩薩

<ご真言>
のうぼう あきゃしゃ きゃらばや 
おん ありきゃ まりぼり そわか

<ご詠歌>
明星の 出でぬる方の東寺
暗き迷いはなどかあらまじ

<弘法大師・ご真言>
南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛

室戸山最御崎寺(むろとざんほつみさきじ)とは
この地室戸岬は、弘法大師さまが十九歳のとき、御厨人窟(みくろど)という洞窟にこもり
虚空蔵求聞持法(こくぞうぐもんじほう)を修行していた所、空に輝く明星が口に飛び込ん
できました。
そこで弘法大師さまは、求聞持法が成就したことを悟られたと云われており、自叙伝、
三教指帰には「土佐室戸岬に勤念(ごんねん)す。谷響きを惜しまず、明星来影ス」と
書かれております。

 ここから700m登った所に、土佐の国一番目の札所である最御崎寺があります。
 大同2年(807)唐の国から帰朝された弘法大師さまは、嵯峨天皇の勅願により再び
 室戸岬を訪れ、虚空蔵菩薩を刻んでご本尊とし、伽藍を建立されました。
 歴代の天皇の崇敬が厚く、足利尊氏はこの寺を土佐国の安国寺とされたようです。
 室戸岬の海岸にある「大師行水の池」、寺への登山口には「一夜建立の岩屋」、
 遍路道には「捻(ひね)り岩」と弘法大師さまゆかりの場所が数多く見かけられます。


空と海 同じ地にいるお前には
空を与えて海原を歩かせる

合 掌

福 江

<お遍路ガイド>
第24番札所最御崎寺〜第25番札所津照寺までの距離:徒歩約7km(2時間)